ピットインが勝負の分かれ目

スペインGP決勝、佐藤琢磨、5位。
期待が大きかっただけにハッピーではないが、十分に素晴らしい結果。
実際、琢磨の走りは、良かったと思う。

今回、表彰台を逃した原因は、BARの作戦とピット作業。
最初のラップが美味しくて、その後ドロップダウンするミシュランタイヤの特性、
そして追い抜きポイントが少ないサーキットの特性を
考えた作戦になっていなかった。

これらのことを考えると、
1スティント目と2スティント目は短くして早いペースで走り、
後半はタイヤのグリップが落ちて苦しくても
前半に築いたマージンを上手くコントロールする作戦が有効。
今回は、比較的タイヤにやさしいマシン特性を前提として、
ルノーがその作戦を実行した。
給油量も少なくして、ピットストップ時間を削った攻撃的な作戦だった。

後半、アロンソが車載カメラで分かるほどの大アンダーながら、
結局のところ琢磨に抜かれなかった。
そのことで、この作戦が有効であったことが分かる。

そういう見方をすると、前回今回と続いて
BARとトップチームとの差を見せ付けられた感じがする。
バトンと琢磨が表彰台の常連となり、頂点に立つためには、
BARは勝つための作戦とそれを遂行するピットクルーの動きを
トップチームのレベルに引きあげなくてはいけない。

話は変わるが、
予選のバンコ・サバデルコーナーで
ミハエルだけがスペシャルなライン取りだった。
普通はクリッピングポイントを1箇所にするのだが、
ミハエルはコーナー進入と出口で2箇所のダブルクリッピング。
最初のクリッピングでややアンダーにしてクルマをアウト側に出し、
そこからクルマの向きを出口方向に変えて直線的に立ち上がるのだ。
一見、ミスに見えるかもしれないが、
アクセルを開けている時間が長く取れる上に、立ち上がり加速も良い。

さて、次回はモナコGP。
琢磨は市街地が得意なので、予選上位が期待できる。
そして、やはり前に出たもの勝ちのサーキットだ。
2スティント目までを短くつなぐ作戦で、表彰台に立って欲しい。
必ず、チャンスは来る。