ライコネンの圧倒的な速さ

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ごめん。遅くなった。

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さて、伝統のモナコGPは、ライコネンの見事なポール・トゥ・ウィン。
スペインに続く2連勝で終わった。
それにしても、予選が終わった時点で彼の優勝は予想できたが、
まさかあそこまで独走するとは思わなかった。
たしかに、現場で感じたのはマクラーレンの速さ。
全てのセッションで常に上位に進出し、
なおかつタイムペースも安定していた。

注目すべきは、ライコネンがカタロニアとモナコという
全く正反対の性格を持つサーキットで連勝したことだ。
クルマ的には、カタロニアは空力を含めたパッケージで走り、
そしてモナコはサスペンションをしっかり動かして走るコース。
さらに、ドライビングに求められるものも、全く正反対だ。
したがって、マクラーレン+ライコネンが、
極めてオールマイティで素晴らしい速さを持っていることが、
レース結果というかたちで証明されたと言える。

しかも、マクラーレンはルノーよりも柔らかいオプションタイヤを
選択していたにも関わらず、タイヤの消耗も少なかったのだ。

いよいよライコネンが、
シーズンの主役のひとりに躍り出そうな気がする。

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同じミシュランを使いながら、ルノーがマクラーレンと
あそこまでスピードが違ったのはタイヤにつきる。
同じミシュランではあるが、車載カメラのモニターでも分かったように、
ルノーのリヤタイヤは終盤ミゾが全く無かった。
このことから、以前から言われてはいたが、
ルノーが空力に頼ったマシンであることが見て取れる。
二人のドライバーには、とてもタフなレースだっただろう。

実は、チームの無線でも二人のドライバーには「ペースを1秒落とせ!」
という指示が飛んでいた。アロンソはチームを信頼して忠実にそれに従い、
フィジケラはその指示に従わなかった。
それが、最終的に二人の明暗を分けたのだと思う。

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王者ミハエルは、2戦連続でレース中のファステストを奪いながら、
またもや表彰台を逃した。少し、寂しい結果だと言える。
たしかに、フェラーリ+BSのレース中のペースは速く、
BSタイヤはモナコGPを走りきるのに、十分な耐久性を持っていた。
ただ、モナコの特性を考えたら、予選で上位グリッドを確保し、
そのポジションを活かして逃げ切る、あるいは抑えきるのが定石。
たとえレース中に速いペースを維持できたとしても、
今回のように車列の後ろについたのではチャンスは来ない。
たしかに、序盤のアクシデントが無ければ、
もっと上位に進出していたかもしれないが、
そもそも予選での順位が悪かったことで、
あのアクシデントに巻き込まれたと言えなくも無い。

とはいえ、フェラーリ+BSの信頼性とスピードは、十分に証明された。
この先、タイヤに厳しい夏も来る。
予選と序盤のペースを引き上げる開発が進行すれば、
必ずや上位に浮上してくるだろう。

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トヨタ勢は、サンマリノと同じようにバンピーで
苦手とするコースにもかかわらず、まずまずの走りだった。
予選でのラルフも、結果的にガードレールにキスをしてクラッシュしたが、
あれが無ければスーパーラップだっただろう。
そして、それを見たヤルノがさらに発奮して、トヨタがセカンドローを
独占していたかもしれないと思わせるほどだった。
現実は、そうならなかったが・・・。

それでも、決勝では相変わらずの好調維持をうかがわせた。
残念なのは、セーフティーカーのタイミングで、
二人ともフィジケラの前に出られなかったことだ。
タラレバだが、あそこで前に出ていれば蓋をされることなく、
二人とも上位を狙えたはず。

余談だが、ヤルノのパッシングシーンにはパドックで歓声があがった。
レーサーたるもの遅いクルマは抜くのだ。実に格好良い。
ダメージを負って結果は出なかったが、ヤルノは株を上げた。

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さて、残念なことに今回のレースに琢磨の姿は無かった。
本当は、皆さんもそうだろうが、ものすごく期待していた。
裁定とあっては仕方がない。
次のレースで、ぜひその鬱憤を晴らして欲しいものだ。

※写真は、フジテレビ『すぽると』でのインタビューのひとコマ。