泣けたサンマリノ

今回のサンマリノは、単純にミハエルが勝利を収めたという
結果だけでは語れないレースだった。

昨シーズンくらいから「世代交代」「引退」という言葉が
常についてまわるミハエル。
それを払拭し、再び自分の時計を進めるには、
どうしてもイモラでの勝ちが必要。
そして、イモラはフェラーリの地元。当然、負けられない。
そんな特別な想いが凝縮し、爆発したレースだった。

実は、レース後の記者会見が終わった後、ミハエルは泣いた。
ジャン・トッド監督も号泣した。
きっと、ミハエルファンのみんなも泣いたことだろう。
なぜ、泣けるか。それだけ、積み重ねたものが多いということだ。

昨シーズン、BSタイヤに苦戦したと言われていたが、
実際のところはミハエル自身が「自分の体力のせいだ。」
と言い切っていた。そして、人知れずヘルメットに重りを
つけてテストに臨み、自分を追い込んでいった。
たしかに、新しいBSタイヤは素晴らしく良くなった。
でも、それ以上に人間ミハエル・シューマッハの、
「どうしても勝つ。」という執念と、そこまでの積み重ねが、
あのレースにつながった。

フェラーリというチームの執念も凄い。
おそらく、普通にやっていたら勝てなかっただろう。
チームとして考えたとき、序盤に
マッサがアロンソを上手く押さえ込んだ働きは大きい。
あのことで、ミハエルはコントロール可能なギャップを
手に入れることができた。
「今回のレースからキャリアが始まる。」と
プレッシャーをかけらたれマッサは、
特攻隊になるか盾になるしかない中、見事に仕事をこなした。
抜かれてもいけない。速すぎてもいけない。ハードな仕事だ。

さらに、第2スティントのミハエルのペースダウン。
あのペースダウンで、ルノー陣営は
「早めにピットインすれば、前に出られる。」と判断し、
アロンソをピットに呼び戻したのだから・・。
ミハエル+フェラーリの高度な、かつ背水の陣とも言える戦略だ。
闘う相手は、フラビオ・ブリアトーレ。
この精神的な駆け引きに勝ち、ミハエルはレースを制した。

勝つべくして勝ったわけじゃない。
全盛時代の圧倒的な勝利とも違う。
でも、全身全霊をかけて、執念で、これ以上無い日に勝った。
人間ミハエル、これが泣かずにいられようか!!

僕も特別な想いが、胸を去来した。
12年前、ここイモラでセナを追い回したミハエルがいた。
そして、不幸なアクシデントが、歴史を動かした。そこには僕もいた。
去年は、ここイモラで若きアロンソがミハエルを破った。
今年は、ミハエルがセナのPP獲得記録を更新し、アロンソを封じ切った。

いずれ、アロンソが追われる日も来るだろう。
クラシックコースのイモラで、英雄伝説は引き継がれる。
何と言う歴史の重さか・・・。僕も泣けた。

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ここイモラに満を持して臨んだホンダは、失意のレース。
今回も、ピットインの度に順位を下げる展開だった。
どうもチグハグ。本当にトップ争いをするには、
ミスがあってはいけないし、ミスを帳消しにする速さと強運も必要だ。

トヨタは、想定よりもタイヤ温度が高くなってしまったようだ。
まだ、タイヤの使い方を学習しなくてはいけない。

日本勢には、厳しいレースが続くが、
歴史のドアを開けるために頑張って欲しい。

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